古河の方より相続のご相談
2020年01月10日
Q:元夫の親が亡くなりました。私と子供は相続人になるのでしょうか?(古河)
私は、現在古河に住んでおります。数年前に夫が亡くなりました。そして先日、亡き夫の母が亡くなりました。私と亡夫との間に子供が2人おります。夫が亡くなってからは、夫の両親とは疎遠になってしまっていますが、亡夫の元妻である私や実子である子供2人は、遺産を相続する権利があるのではないでしょうか。また、私や子供達が、亡夫の母親の相続で相続人となる場合、相続できる遺産の割合はどれくらいになるのでしょうか。(古河)
A:ご相談者様は相続人にあたりませんが、ご主人の実子である2人のお子様は相続人です。
まず、婚姻関係により、配偶者の親に対して法定の相続権は発生しません。したがって、ご相談者様には、亡夫のお母様の相続について、相続権はありません。婚姻によって、配偶者の親と親子関係となるわけではありませんので、今回の相続において、相続人となるには、亡夫のお母様がご存命のうちにご相談者様と養子縁組をしている必要があります。
なお、亡夫のお母様が法的効力のある遺言書によってご相談者様へ財産を遺贈する旨を残していた場合には、ご相談者様が遺産を受け取ることができます。
そして、ご相談者様のお子様についてですが、第一順位の相続人として、通常被相続人(亡くなった方)の子(お亡くなりになったご主人様)が相続人となりますが、実子であるご主人様がすでにお亡くなりになっているので、孫に相続権が発生します。このような相続を代襲相続といいます。
したがって、ご相談者様のお子様たちは、今回の相続において相続人となりますので、亡夫のお母様の遺産を相続する権利があります。
尚、ご相談者様のお子様たちが相続人となる場合の遺産の配分についてですが、配偶者と第一順位の法定相続人にあたる子がいるかどうかによります。
よって、被相続人の配偶者がご存命でいらっしゃるかや、被相続人の子ども(亡きご主人様のご兄弟姉妹)の人数によってお子様の法定相続分は異なります。
例えば、配偶者と子がいる場合の法定相続分では、遺産の2分の1が配偶者、残りの2分の1を子の人数で均等に分けます。
今回の相続では、被相続人から亡きご主人様が子として受け取るはずであった法定相続分を、ご相談者様のお子様2人が相続することとなります。そこから、お子様2人で均等に分けた分が法定相続分です。
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